イギリスの配偶者ビザにより、イギリス国民の(欧州連合の市民でない)夫か妻、又は永住権の保有者(つまり、永住者或いは定住者)は自分の配偶者・伴侶と共にイギリスで滞在することが可能になります。イギリス滞在の配偶者という部類には、法律上婚姻関係にある者のみならず、事実上の結婚をしている者又は市民パートナーシップを結んでいる者も含まれます。
イギリスでの配偶者ビザの申請ができるのは、法律上の婚姻関係にあるパートナーであるイギリス市民・イギリスの永住者になります。
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利用条件および資格
Visa Requirements
- 配偶者ビザの申請には、ビザ申請者と配偶者が継続的に夫婦として暮らし、法的夫婦としての関係と状況を説明する偽りのない証拠を提出する必要があります。
イギリス政府は、偽装結婚(sham marriage)に頭を痛めており、正常な関係であっても、その真正性を証明できない場合、承認が受けられないため、十分な証拠を提示するといいでしょう。
これに必要な証拠を、例えば申請者と配偶者がいつどのように出会い、どのように愛を育み、いつ結婚を決め、現在の生活をどのように行い、誰が何の役割を担当し、将来の計画が何かを含む一種の関係陳述書(statement)があり、また夫婦として生活する上で、家庭財政をどのように作り(joint bank account、bill paying、共同名義の賃貸契約書etc)、周囲の友人も夫婦として知っているかなどの証拠を提示すると良いでしょう。
この他にも、イギリス政府の補助金に依存せずに自給自足で暮らせる程度の財政能力の証明、居住地の確保、そして申請者の英語力証明が必要となります。
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在留資格の条件
Conditions of Stay
- イギリス永住者や市民権者と同じ医療保険給付が受けられ、就職や学業などの活動に制約が伴いません。
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滞在期間
Length of Stay
- 配偶者ビザは、イギリス国内外において取得できます。初期ビザは2.5年の有効期間で発給されます(イギリス国外において申請する場合は2年9ヵ月の有効期間になります)。
(イギリスに入国した日付から)2.5年が経過した後、申請者はビザの延長を申請する必要があり、申請完了後2.5年の延長となります。
イギリス国民・市民である配偶者と共にイギリスにおいて5年間滞在した後、申請者は永住権(Indefinite Leave to Remain)を申請することができます。